身近な不思議にふれる一冊――「文系でもよくわかる世界の仕組みを物理学で知る」

読み終わった本

こんにちは、ライターのニカイドウです。

先日、松原 隆彦・著
『文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る』という本を読み終わりました。

タイトルの通り、物理学について専門的に勉強していない人たちにもわかりやすく紹介していく本です。


文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る

わたしはよく
「初心者でもよくわかる」
「今さら聞けない大人のための〜」
みたいなタイトルがつけられている
日常生活だとなかなか触れない内容今回の物理学のように、
ちょっと専門的な内容に触れたりしている本が好きです。

自分の好きな内容の本ばかりだと、新しいことを知る機会や刺激ってなかなかないですよね。
だからと言って難しい専門用語がたくさん出てくる本は眠くなる…。笑

そのためタイトルから「よく知らなくても大丈夫そう!」と思うような本を探して、
今回は物理学について紹介しているこの”世界の仕組みを物理学で知る”を読みました。

きちんと物理学の勉強したのはおそらく高校生の頃…物理学って重力とかを研究するような学問だったっけ?という感じのわたしの知識量でも楽しんで読めた本書を紹介していきます。

本の概要説明

世界の仕組みを物理学で知るは、大きく7つの章に分かれていて
それぞれ違う分野・アプローチで物理学について紹介されていきます。

特に第1章「物理学でものの見方が変わる」が読みやすく、
「物理学者がウォール街で活躍している⁈」
「本当に、物理学で株価は予想できるのか」
など物理学が他の学問とも繋がってることも具体的に説明しつつ、
取っつきやすい内容から入っていく感じです。
(お金のからんだ話になって興味を持った方!わたしもです。笑)

まずは物理学は難しそうという意識を和らげてから、
より理系らしい内容
「地球外生命体は存在するのか」(第3章 空の上の物理学)
「相対性理論とは何か」(第6章 時間はいつでも一定か――相対性理論の話――)
など理科の授業で聞いたことがあることや,
子どもの頃に一度は疑問に思ったことがあるような内容に入っていく構成になっています。

今はまだ理論上で推測されているだけの話、
「どうしたらタイムマシンは実現できそうか?」など今はまだ夢のような話もが紹介されています。

本書の魅力 計算や難しい理論を知らなくても読みやすく工夫されている

“物理学がわかれば(といっても難しい計算までわからなくてもいい)、世の中はもっと深くも、細かくも、広くも、美しくもなる。”

と前書きに書かれているように、
その理論や実験結果がどのようにすごかったのか、現代においてもどんなことに影響しているのかなど
初めて聞く人にもわかるように解説しています。

例えば有名なアインシュタインの相対性理論が、
現代ではその理論を活用してカーナビなどGPSに活用されていることが本書で紹介されています。

具体的な計算や式を知らなくてもわかるように解説されていて、
GPSのような身近なものに、物理学の知識が応用されていることに気づかされます。

他にも3D映画が立体的に見えるのは、左右で少しずつずれた映像を見せることで立体的に見えるなど…
読んで知るそういう仕組みだったのかと改めて知ることが何個もありました。

一見、普段の暮らしでは全然関わっていないと思っていた物理学という学問が、
いろいろなことに応用されていて身近な存在に感じられます。

【感想】身近な現象の不思議にふれる一冊

世界の仕組みを物理学で知るでは、
身近な現象から物理学について触れていくため、
なんとなく当たり前に受けいれているようなこと(「なぜ空は青いのか、夕焼けはなぜ赤いのか」など)、
インターネットなど日常生活の便利なツールに物理学の研究が応用がされていることをりました。

また、現代では当たり前になったことも、
何世紀にもわたって物理学を研究してきた人たちの努力による結果だということも読んでいくとわかる内容でした。

個人的に印象に残ったエピソードが、原子説(あらゆるものが原子でできているということ)がギリシャ時代にはあったけれど、証明されたのは20世紀になってからという話です。

目に見えない原子のようなものが、ギリシャ時代から存在するのではと考えられていたことに、まず「よく気づいたな!」と思いました。笑

同時に、原子説のように証明されるまでにたくさんの別の考えや学説があげられながら、
一つずつ検証して「原子は存在する」ということを確証したことに興味を持ちました。

今では当たり前になった考えも、数多の研究者や学者たちが何百年と時間をかけて確証していったことの積み重ねで成り立っていることをより知らせるエピソードでした。

人類が長い時間をかけて調べていった世界の不思議や、タイムマシンなどこれから挑戦しようとしている取り組みについて、まだまだ検証しきれていないことが世界にはたくさんある。

そういう物理学の世界に専門家ではないわたしたちでも歴史や不思議に触れることができる1冊です。

文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る