失敗しても大丈夫と教えてくれる「 失敗図鑑 すごい人ほどダメだった! 」

読み終わった本

こんにちは、ライターのニカイドウです。

皆さん失敗した時って、落ち込んでしまうことってありませんか。
「やってしまった!」
「ああしていればよかった!」
「自分ではダメなのかもしれない…」
と思って自信をなくすような経験…誰にでもある経験だと思います。

そんな苦い失敗を誰もが知っているような有名人や成功を収めた偉人たちもしていたことを紹介している本があります。

「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」という本です。

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

歴史に名を残したベートーベンや孔子など、何世紀も前の偉人たちから、
手塚治虫・スティーブ・ジョブズなど近代の有名人たち約25人の失敗談と成功をそれぞれ紹介しています。
偉人たちの失敗なのですが…成功もすごいですが失敗もすごかったことがわかります。

理想が高すぎて失敗した孔子、調子に乗って失敗した野口英世など…
読んでいくと、大成功を収めた人たちもたくさん悩んで失敗しながらもそれぞれ結果を残していったことがわかります。

また、漢字すべてにふりがなが振られている、イラストが多く子どもも楽しんで読めるように工夫されています。

今回は、読んだ後に何かに挑戦したくなるような、失敗した時の気持ちが軽くなるような本
「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」について紹介していきます。

こんな人におすすめ!
・最近何か失敗をした人
・失敗したことを引きずってしまう人
・失敗から立ち直りたい人

歴史的偉人たちの失敗と成功をわかりやすく紹介


【ピカソの紹介ページ】

「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」では、ベートーベンなど約25人ほど偉人(成功者)の人生や取り組んだことを簡潔にまとめて紹介しています。

偉人・有名人一人あたり6ページほどで、
・何をした人なのか
・どんな失敗をしたのか
・どんなことで成功したのか
・偉人の失敗と成功から自分たちが学べること
がわかるようになっています。

なので例えば、「カーネル・サンダースがケンタッキーを作った人っていうのは知っているけど他はよく知らない」ような、
名前くらいしか知らない有名人でも、その人物の人生の歩みやどんなことに取り組んだ人なのかわかるように紹介しています。

また、タイトルに「図鑑」と銘打っている通り、イラスト付きでどんな人生を歩んできたのか、失敗・成功した時の様子をイメージしやすく工夫されています。

「失敗してからどうしたか?どうして成功したのか?」を教えてくれる

偉人の失敗と成功を紹介に加えて、
「どうして成功したのか」
「何が失敗の原因だったのか」も紹介しています。

そして偉人・有名人の失敗と成功からわたしたちは何を学べるのか、同じような失敗をしない、成功をするには何が必要か書かれています

例えば、一番最初に紹介されているライト兄弟は、世界初の飛行機開発に成功した経験にしがみついて失敗してしまったことを紹介されています。
ただ、ライト兄弟の失敗について紹介するだけではなく、
飛行機の開発の成功からその経験をみんなに教えて次の成功に繋げるようにすれば違っていたのではないかという風に顧みることも書かれています。

このような偉人・有名人の失敗と成功を、読者のわたしたちならどのように活かせばいいのかも教えてくれます。

【感想】「失敗しても大丈夫」と教えてくれるような優しい文章

「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」を読みながら感じたことが、有名人でも偉人でもないわたしたちの心に寄り添うような文章だと思ったことです。

わたしたちの日常でも起きそうな失敗に対しての前向きな姿勢を伝えるような文章のように感じました。

特に好きなのは二宮尊徳の失敗談から、逃げ出すことも大切ということを紹介している文章です。

学校の銅像になるような立派な人も上手くいかない時があり思わず逃げるような時があった。
けれど、最終的には自分と向き合って他の人にも認められ仕事も成功していったことが二宮尊徳の紹介ではされています。

「ものすごくかっこう悪いことのように思えますが、「にげる」というのは、はたして、そんなに悪いことなのでしょうか。たしかに、どんなにツラくてもにげずにがんばるというのは、とても美しいことです。」

「でも本当に「自分の力ではどうしようもできない!」と感じたときは、その気持ちにまかせて、にげちゃいましょう。」

「大事なのは、にげだした後、何をするかです。金次郎のように、まずは心を落ち着かせてから、しんけんに自分と向き合いましょう。そして、「二度とにげないために、どうすればよいか」を考え、行動できれば、にげたっていいのです。」

この逃げてしまうという失敗談を読んだとき、わたしは学校のいじめやブラック企業から逃げたくてもできないと思っている人たちが浮かんできました。

今逃げたいと思っているけれど、ためらっている人たちの背中を押すような優しさも感じるような文章だと思いました。

他の偉人たちの紹介でも、
失敗は悪いことではないことを過去の偉人たちの経験を紹介して
何かをする勇気を与えてくれるような本です。

偉人の紹介も一人あたり5~10分ほどで読めるような構成になっているので、忙しい人でも読みやすいです。気になった方はぜひ読んでみてください。


失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

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