辛かったけど夜勤をやってよかったと思った話

仕事

こんにちは、ライターのニカイドウです。

わたしは新卒で約2年ほど、老人ホームで介護の仕事をしていたことがあります。
元々大学で介護や社会福祉について勉強していたこと、人を支えるような仕事をしたいと思って介護の仕事に就いたこともあり就職もわりと希望通りにすることができました。

しかし、就職して介護の夜勤をするようになってからが問題でした。

夜勤という働き方が合わなかったからです。

わたしが夜勤が合わない、苦手だと感じた点は
・拘束時間が長くて疲れきってしまう
(途中休憩2時間はさんで16時間勤務・徹夜して次の日休みというペースに2年夜勤をしても合わなかった)
・何かトラブルがあった時(お客さんの体調が急変した時など)は、一緒に夜勤をしてる職員と自分の2人で対処しなければならない

主にこの2つでした。

他の介護スタッフによっては、「手当もつくから夜勤の方がいい」「夜型だからゆっくり出勤できる夜勤の方が合う」という方もいました。

わたしは月4~5回くらいのペースで夜勤をしていたのですが、結局最後まで夜勤に慣れることはなくて
夜勤を始める前は憂鬱、
夜勤中はずっと緊張してて不安、
夜勤後は食事すらおっくうなくらい疲れ切っている
という感じでした。

辛いこともあった経験でしたが、この介護の夜勤が自分には合わなかった経験から、
・興味がある仕事でも働き方が合わないと辛いこと
・毎日しっかり食事や睡眠を取れることは幸せなこと

だど気づいた経験にもなりました。

今回は、わたしが介護の夜勤を経験して感じた大変だったことや気づいたことについて書いていきます。

【辛かったこと】夜勤で明け方まで体力が持たない

夜勤でわたしが辛いと感じたことの1つが、「拘束時間が長くて疲れきってしまう」ということでした。

疲れ切ってしまうのは、ただ拘束時間が長いだけではなく
・大体介護スタッフの人数が足りていない(人手不足)
→お客さんの介助する人数は変わらないため一人あたりの負担が増える。

・深夜の間に済ませておかないといけない業務が多い。さらに深夜業務をしながら眠れないお客さんの見守りをするようなことも多く勤務中ずっと気が休まらない。

・明け方は自分ともう1人の夜勤スタッフで約50人のケアをしなければならない
→身体介助の連続(お客さんを抱えてベッドから車イスに移動など)で、自分が朝食を食べる時間も無い。(自分がトイレに行く時間もままならないような時もあった)
お客さんの朝食の時間になったころには、わたしがぐったり疲れ切っている。

という状態が毎回続いていたためです。

わたしにとって介護の夜勤は「常に120%の力を出さないといけない」ような環境でした。

夜勤をするまであまり自覚がなかったのですが、生活リズムの朝型・夜型で、わたしはどちらかというと朝型タイプだったようでした。

早番(始発の電車に乗って出勤)や、昼間の介護の仕事ではそこまで疲れ切ってしまうということはありませんでした。

昼間でも体調を崩しているお客さんが多いなどで、人手不足など夜勤の時の辛かったことに近い状態の時もありました。
しかし、夜勤の時のような「常に何かに追われていて全力でやらないとついていけない」ような感覚はなかったので「夜通し働く」という働き方が本当に合わなかったのだと思います。

職員によっては夜勤の方が得意・好きという方もいました。
わたしは夜勤明けは食事も面倒なくらい疲れてて、家に帰ったら最低5時間は寝ないと動けないような感じでした。

しかし、本当に夜勤後もピンピンしてる(?)人だと、夜勤明けにそのまま遊びに行くような人もいて(夜勤明けに夢の国に行った猛者もいました…笑)
「夜勤ができる」というのも才能の一つなんだなとつくづく思いました。

【辛かったこと2】夜勤中のトラブルは自分ともう一人のスタッフで対応

夜勤が辛いと感じたもう一つの理由が、
「何かトラブルがあった時(お客さんの体調が急変した時など)は、一緒に夜勤をしてる職員と自分の2人で対処しなければならない」ということでした。

今でもよく覚えている介護夜勤中の出来事があります。

夜、お客さんたちの部屋をまわって様子を確認する時間がありました。
あるお客さんの部屋に行った時に、まだ寝ないでテレビでニュースを見ていました。
わたしが来てすぐに「見て見て大変よ」とテレビを見るように促しました。

テレビでは、震度7の熊本地震について臨時ニュースをしていました。

この震災のニュースを見た時わたしが思ったことは、
「もしこの地震が、わたしが働いているこの地域だったらどうなっていたのだろう?」という不安でした。

わたしの施設では、災害に備えた食料や介護用品がちゃんと備えられてはいました。

しかし、もし本当に大きな災害などがあった場合、不安からパニックになってしまう方や怪我をするお客さんが出てくる可能性がある。

普段は夜間救急ですぐ連絡が取れる病院や搬送も非常時はどうなるかわからない。

夜勤中に大地震など非常事態になった場合、自分ともう1人のスタッフでなんとかしてお客さんの安全を確保しなければならないかもしれない。

夜勤中に熊本地震のニュースを見た時、
「何もトラブルがない夜勤すら辛いのに、大地震などの時にお客さんの安全を守るために動ける自信がまったくない」と言う気持ちでした。

この熊本地震のニュースを見てから、「夜勤なしで働ける環境が欲しい」と考えるようになり、転職エージェントに登録したりするようになりました。

【夜勤経験で気づいたこと】興味がある仕事でも働き方が合わないと辛い

まず夜勤で働く経験をして気づいたことが、働き方が合わないと興味のある仕事でも辛いと言うことです。

わたしは介護の仕事自体は苦手ではありませんでした。

体力を使うような身体介助もコツを掴めばできるようになり介助できる幅が広がったり、
介護の仕事を通して「もし自分が介護されるようになったらどうしたいか?」など今後の人生について考えるきっかけにもなっていました。

しかし、精神的にも体力的にも120%の力でがんばらないとついていけない夜勤は本当に合わなくて、結果、介護の仕事も辛く感じていました。

また、介護の仕事中にたびたびあった、「介護が必要な人に対してケアスタッフが足りないのを、マンパワーでなんとか仕事をしていく」ような、
職員を犠牲にして働くような環境が夜勤中特に多かったのも辛いと感じた点でした。

職員によっては腰を痛めて辞めてしまう人や、
お客さんにもっと関わりたいのに一人当たりの仕事量(介助する人数)が多すぎてきちんと関われていないことを気に病んでしまう人などもいました。

新人もベテランのスタッフも辞めてしまいさらに人手が足りなくなる…というループに対して、はっきりとした対策がされていなかったのも「介護の仕事は好きだけど働き方が合わなくて辛い」と感じる点でした。

【夜勤経験で気づいたこと2】毎日しっかり食事や睡眠を取れることは幸せなこと

夜勤経験で気づいたことが「毎日しっかり食事や睡眠が取れることは幸せなことだ」ということです。

すごく当たり前のことですが、夜勤経験や介護をしていく中で、大切なことなんだと実感することがありました。

介護の仕事をしていく中で、
・体調が良くないなどさまざまな理由で食事をしたくない人や楽しめない人
・不眠で眠れないことが辛いという人
のケアにあたることがありました。
食事や睡眠が思うようにできなくて辛いという人たちが、少しでも楽になるように本人や職員同士で相談しながら介護にあたることもよくしていました。

変な言い方になってしまいますが、
歳を重ねて何らかの介護が必要になった時でもある程度自力でするのが食事と睡眠なんだなと思っています。
(人によっては食事が難しくて胃ろうで食事を取っていた方や、睡眠薬を利用して眠れるようにしていた人もいました。)

職員側のわたしの場合、苦手な夜勤中は寝れない、食事も取れない時はすぐ食べれるようなものだけみたいな状態でした。夜勤の明け方疲れ切ってしまうともう食事はいいからとにかく眠い。
生活リズムが変わるせいかなんとなく体調もよくない…という感じでした。

介護の仕事をしていくなかで、介護が必要な高齢者の人にしても、介助者のわたしも、食事・睡眠がきちんと取れないと辛いと感じている気づきました。

逆に、食事や睡眠がきちんと取れているとお客さんが「調子がいい」と明るい表情を見せてくれることがありました。

単純なことですが、何か特別なことやお祝いをするような行事などがない日でも
「生活をしていく中で、食事や睡眠がしっかり取れるだけでも元気が出たり、幸せな気持ちになれる」ということに気づきました。

食事も睡眠も毎日繰り返す行動ですが、生活の基礎に当たるような部分が安定していることでより過ごしやすく、生きやすくなる。

介護の仕事を通して、知識としては知っていたけど実感できていなかったことを身をもって知ることができたように思います。

まとめ 夜勤の仕事は辛かったけどやってよかった

「介護夜勤でここが嫌だった!」というエピソードが続いてしまいましたが、今はやってみてよかったと思っています。

夜勤は自分には合わなかった働き方ですが、
介護の仕事から転職する時に、
・自分に無理をして体調を崩しそうな働き方はしない
・自分の休む時間や好きなことをする時間を確保できるようにする

などそれまであまり意識していなかった、自分の健康や生活を守ることができる働き方を考えるようになったからです。

もっと年を重ねてから自分に合わない働き方を変えたい、転職したいと思っても、今より難しかったのではないかと考えているので、まだ転職で他の業種への移動もしやすい20代のうちに自分に合う働き方を探して変えることができてよかったと思っています。

今は介護ではない仕事をしています。しかし、自分にあった働き方・仕事になったことで、一時期は「もう働きたくない」と思っていましたが、今の仕事を続けていきたいという気持ちになりました。

わたしの夜勤仕事で感じた経験が他の人にも役立てば幸いです。